この記事では1994年に放送された真田広之さんが出演された月桂冠・花鳥風月のCMのロケ地についてお話していきます。
私に取ってもこのCMは幼心に真田広之さんのかっこよさと京都観(主に伏見稲荷ですが)を強く印象付けられたCMで、京都に移住した以上はいつか掘り下げてロケ地などめぐってみたいなと思っていました。
今回はそのロケ地を詳細な場所を含めて大公開させていただきます。京都に住んでれば割とピンとくる場所ばかりでした。月桂冠さんが京都の会社だったのが幸いしましたね。
(当該のCMにはいくつかパターンが存在していたようですが、この動画を引用させていただくことにします。)
それではシーンごとに拾っていきます。
なお、私が撮ってきた写真は2020年5月の物ですので現状と必ずしも一致しない場合があります。
①赤い鳥居をバックに手前に歩いてくる真田広之
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まず冒頭の部分、これはもう一目でわかりますね。伏見稲荷大社の千本鳥居のちょっと手前です。
一本だけ石造りの鳥居があるのでわかりやすいです。ちなみに伏見稲荷及び稲荷山にはたくさんの鳥居がありますが、こうした朱色の鳥居に交じった石造りの鳥居は数える程しかありません。
CMではおそらく少々高い位置から撮影したようで、画角を完全に再現するには至りませんでした。
具体的な場所は↓
②赤い着物の女性がこちらを見つめ、後に歩み去っていく
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次の着物の女性が真田さんの方を見つめていると設定されているようなシーン。
ここは右京区の妙心寺境内です。この絵を再現できる配置・広さの寺院は多くはなく、探すにあたって候補としては他に建仁寺、大徳寺、大覚寺くらいしか思い浮かびませんでしたので意外にも簡単に見つけることができました。
ちなみに妙心寺と伏見稲荷大社は車で約35分、直線距離で8㎞弱ありますので会釈をしてもわかってもらえません。
さすがに25年以上経過し、背後の松が小さくなっていたり雨樋や木製の階段が追加されたりしています。
具体的な位置は↓
③白い着物の女性がこちらを見つめ、後に歩み去っていく
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次は別バージョンの白い着物を着た女性のシーン。女性の後ろに大きな狛狐が見えるのがポイントです。
CM撮影当初とは状況が大きく変わってしまっていますが、ここも伏見稲荷の参道です。この参道は2017年~2018年にかけて規模の大きな整備がされてしまい、常夜灯の位置も一部変わっています。
手持ちの写真の中には工事現場の写真はあるものの、工事前の写真はありませんでしたのでグーグルマップの力を借りました。

グーグルマップで拝借した工事前の様子がこれです。歩いてくる修学旅行生たちのあたりに狛狐があります。
今でも(2021年8月8日現在)グーグルマップのストリートビューでは工事前の状態で表示されますが、現実世界では既にすべて舗装され新しい建物も建ち工事も全て完了していますので、ストリートビューが更新されればその時点で見れなくなると思います。
ちなみに同じ伏見稲荷の中ですが、千本鳥居前から会釈しても角度的には視認できません。
具体的な位置は↓
④赤い橋を渡る真田広之
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朱色の湾曲した橋を真田広之さんが渡るシーン。ここは伏見区の醍醐寺の中にある弁天池に掛かる橋です。
最初の伏見稲荷の鳥居の朱色からして色が上手く再現できないのですが、これは恐らくCMを撮影したフィルムの特性によるものではないかと思います。色々パラメーターをいじくってみたのですが、CMの赤色に現在の朱色を近づけることはできませんでした。
季節、光の当たり具合もあると思いますし、何より経年による色の変化も大きそうです。
赤い橋がかかる庭園と言えば、やはりここか平安神宮が連想されますね。
具体的な位置は↓
⑤ここが僕の国です。軒下で花鳥風月を呑む真田広之
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そして最後のシーン、真田広之さんが花鳥風月をあおり、くつろぐシーン。
嵯峨鳥居本の名店、平野屋さんの軒下です。
この角度の写真を撮るには崖の上から身をせり出すような形になるので真似しない方がいいです。崖の上の雑木林の中から、ですからね。人のいなさそうな早朝に行きましたが、下から見られるとちょっと頭のおかしい人にしか見えません。
なお、バージョン違いで真田広之さんが寝転ぶシーンもありますが、そちらのシーンもハシゴ車を用意するか鳥居によじ登るなどしないと撮ることはできません。CMは一体どんな装備で撮影されたのでしょうね。
具体的な位置は↓
この記事は以上です。すでに1994年から27年も経ってしまいましたが、案外ロケ地もわかるものです。
平野屋さんのコマの後の、山々の向こうに見える月を映したシーンがどこから撮られたのか私も知りたいですのでもしそれがわかる方がいましたらコメントいただけると幸いです。
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